躰道とは

創造・進化する武道

飛びながら突き、倒れながら蹴り、 バク宙からも技を繰り出すことを可能にする
全身を駆使した迫力ある武道です。その美しさや速さ、空間を使った動態は圧巻です。

3つの競技形式「法形」・「実戦」・「展開」

技量で勝負する「法形」

「法形」とは、他の武道で言うところの「型」になります。
躰道は「創造、進化する武道」であることから、「型にはまる」ことを避け、
”法則にのっとり変化するもの”という意味で「法形」と名付けらました。

面白いところは、選手が法形のなかで創造的な動きをした場合、
それが基本技に則り意味のあるものと認められると、評価されることです。

個人戦と、5人が一斉に行う団体戦があり、
個人戦は、ひとつのコートに二人の選手が入って、法形を行います。
技の正確性、威力や構えの美しさ、安定性などを判断し勝敗が決まります。

団体戦では、5人の選手が動きと呼吸を合わせ同じ法形を行います。
5人の呼吸がひとつに合わさり、緩急をつけた動きがぴったりとそろう一連の動態の美しさには圧倒されます。

防御をもって相手を制す「実戦」

他の武道でいうところの「組手」になります。
ただ勝ちに行くのではなく、運足・運身を使い、相手に角度や勢いをつけて、
技を当てることで有効打と認められます。

実戦は1対1の個人戦と、5対5の団体戦があります。

団体戦は、5人1チームで戦います。それぞの選手の背番号の下には、
技の名前(1番「旋・運」、2番「運・変」、3番「変・捻」、4番「捻・転」、5番「転・旋」)
が書かれており、選手が自分の番号の技で有効打を与えると、
「有効」から「技あり」になり、一つ上の判定に上がります。
有効、技有り、一本のポイントによって勝敗が決まります。

主役が5人の脇役の攻撃をかわしながら、相手を倒していく「展開」

敵に囲まれた1人の主役が、縦横無尽にコート内を動き回り、
5人の敵を倒していく、まるでヒーローショーのような「展開」。
複数相手の戦いを想定した躰道特有の競技です。

背中に「主」と書かれた選手が主役、1~5の背番号の選手が脇役となり、
主役は制限時間内に脇役を倒していきます。

アクロバティックな技に目を奪われますが、自由に動いているわけではなく、
構えや運足、攻防の合理性、構成の創造性などが採点の対象となります。

躰道は世界中で学ぶ人あり

日本発祥の武道でありながら、日本をはじめ世界12ヶ国に普及。
4年に1度、世界大会も行われています。